JBP(JINKEN Bicycle Products)について、24inch Street Trial Bike (trMOZU)についてなど、jinkenの(ほぼ)自転車尽くしのブログ。

2009年9月29日火曜日

「自転車メッセンジャーの労働と文化」が収録された本が刊行されました。

大月書店から、『ノンエリート青年の社会空間』という本が刊行されました。
その第二章に、私が執筆した「自転車メッセンジャーの労働と文化」という文章が収録されています。

この本は、数年来続けてきた若手社会学研究者の集まり(研究会)の現時点での成果です。
私のメッセンジャーについての章の他、
フィールドワークや聞き取りに基づいた興味深い章が並んでいます。

内容は以下の通り。


寄る辺なき社会のなかに、新たな〈自立〉の形を模索する
引っ越し屋や自転車メッセンジャー、請負 労働者、フリーター…。標準的ライフコースから外れた青年たちが、不安定な雇用と生活環境のもとで、なお「何とかやっていける」空間を自ら築こうとする姿 を、綿密なフィールドワークにより描き出す。労働・生活・文化にわたる実証的研究を通じ、若者/青年研究をさらに深化する試み。

【目次】

序章  漂流者から航海者へ
  ――ノンエリート青年の〈労働―生活〉経験を読み直す(中西新太郎・横浜市立大学教授)

第1章 専門学校生の進学・学び・卒後
  ――ノンエリート青年のキャリア形成ルートとしての意義と課題(植上一希・福岡大学講師)

第2章 自転車メッセンジャーの労働と文化
  ――四人の「ノンエリート青年」のライフヒストリーより(これが私が書いたものです)

第3章 若者が埋め込まれる労働のかたち
  ――「生活者」としてのアイデンティティの獲得とその困難(山根清宏・東京都立大学大学院博士課程)

第4章 請負労働の実態と請負労働者像
  ――孤立化と地域ネットワーク(戸室健作・山形大学講師)

第5章 大都市の周縁で生きていく
  ――高卒若年女性たちの五年間(杉田真衣・金沢大学准教授)

終章  「ノンエリート青年」という視角とその射程 (高山智樹・一橋大学大学院博士課程)


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私がメッセンジャーとして走り始めてから、もう5年弱がたちます。
このたび、(学術論文ではなく)初めて一般の書店に並ぶかたちで
メッセンジャーについての文章を発表することができました。
インタビューに協力してくださった皆さん(そして、これから協力してくださるみなさん!)
本当にありがとうございます。

この本では、様々なメディアに登場するメッセンジャーの華やかな表象からではなく、
様々な不安や葛藤を秘めながら日々走り続けるメッセンジャー労働と文化の現実に、
4人の東京のメッセンジャーのライフヒストリー(生活の軌跡)を聞き取ることを通じてアプローチしています。
「メッセンジャー」というものについては、様々な考え方や立場がありうると思いますが、
これが私なりの、メッセンジャーの「現実」についての理解の形です。

もちろん、この文章は最終的なまとめではなく、
メッセンジャーについて本格的に書いていくのはむしろこれから。

(次は、単著を・・・。)

今後も何か発表できればこちらでご報告させていただきたいと思います。

よろしくお願いいたします。

jinken

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※大きな書店には労働問題などの棚にあると思います。
もしくは、ネットの本屋さんで。(こちらをどうぞ
全体のページ数がおおいので、定価が3000円をこえていますが、
お近くの公営の図書館などに購入リクエストしていただければ無料でお読みいただけます。



※すでに書評的なブログを書いてくださっているかたもいらっしゃいます。
ありがとうございます!

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