JBP(JINKEN Bicycle Products)について、24inch Street Trial Bike (trMOZU)についてなど、jinkenの(ほぼ)自転車尽くしのブログ。

2010年1月25日月曜日

trMOZUにハマるハンドルの話。

私jinkenは、最近こそ JINKEN Bicycle Productsとか何とか言ってますが、
それよりも前に、ストリートMTB集団TUBAGRAのライダーなのです。
というか、それがなかったら、JINKEN(そして鉄ONE)への流れもなかった。

いまさらですが、この集団(チーム)の凄いところは、
メーカーのサポートを受けて出来合いのバイクをハデに乗り回すのではなくて、
ディレクターのSamo氏を中心にして国内のフレームビルダー(岡安製作所)と協力し合い、
あくまで自分たちでフレームを開発・制作し、それをライダーでよってたかってテストし、
どんどん自分たちのフレームを進化させていくというところにあります。

その流れで私が担当させてもらっているのは、
24inchのストリート・トライアルフレーム「trMOZU」の開発とテスト。

3rdプロトまで半年をかけて製作・テストし、
これで製品版の仕様は完璧に固まりました。
というわけで、もうすぐにでも正式にTUBAGRAのサイトのどこかで、
受注/製作開始のアナウンスがあるはずです。

「お待たせしました!!」

と言える瞬間まで、もうカウントダウンは始まっています。

さて、そんな中、フレームの仕様以外にも、
私が考えなければいけない(考えたい)ことが。
それは、一応の「推奨(参考)セッティング」。

24インチのストリートトライアルフレームは、
現在トライアル/ストリートの流れの中でにわかに盛り上がっていて、
中国系トライアルメーカーから、続々と24inchフレームが発売されつつあります。
しかし、世間的にはまだセッティングの「定番」が(ギア比すら)固まっておらず、
「あの24インチフレーム、買ったはいいけど全然セッティングが決まらない!」
なんて話もちらほら聞きます。
海外のデカい選手と一般的な日本人では体格も違いすぎますしね。

特に難しいのがハンドル周り。
なぜなら、ステムの角度・突き出しの組み合わせは1°/1mm単位ですべて考えると
恐ろしいほどの組み合わせが可能なのに、
実際に発売されているステムの種類はきわめて少ないから。
それに加えて、ハンドルのクランプ径・角度(UPスウィープ・バックスウィープ)、
長さ、そして求める強さと軽さ、素材、といった無数の要素が関係し、

「この位置にこの角度に握りがあってほしい」

という単純なライダーのイメージすら、
なかなか実現することが難しいのです。

しかもその「この位置!」は、乗り手の体格だけでなく、
フレームの性格によって大きく違ってきます。

ハンドル周りのセッティングに大きく関わるフレーム側の要素として、
もっとも重要なのが、BB位置とフロントセンター。
より正確に言えば、BBの中心からヘッドチューブの中心線の上端までの距離です。
(マニューバスペース、という言い方もしますね。)

(ちなみにサドルには座りませんのでサドルの位置は一切関係ありません)

仮にここの寸法が同じフレームに乗り換えるとすれば、
ハンドルとステムはそのまま移植してもとりあえずは違和感なく乗れるはずです。
(もちろん、その他の要素が間接的に影響し、乗りながら微調整は必要でしょうが。)

trMOZUのBB位置は、テストと検証の結果、30mmUPでキマりました。
(※前後のハブの回転軸を結んだ線から、BBの回転軸の位置が30mm上がっているという意味です)
(※ちなみに、普通ロードレーサーなどの自転車では、70mm程度「下がっています」。)
バニーホップも高く跳べて、ダニエルでも安定し、ルックスのバランスも良い、
「ちょうど良い」位置になったと思います。
(もちろん、この「ちょうど良さ」は357mmというチェーンステイ長や素材・構造との関係での話です)。

 さて、そうすると、このフレームに最適のハンドル位置
(というよりも、実際に握る「グリップ」の空間的位置」)を探らねばなりません。

実はtrMOZUの1stプロトは想定フォーク長を420mmで考えていました。
が、その後トライアル向けとして市販されているフォークの寸法の動向も考慮して、
3rdプロトでは(そしてもちろん製品版も)410mm肩下のフォークでヘッド角が72°になるように
修正、それがピタリときています。

つまり、ヘッド位置が10mm下がったことになりますので、
最初のプロトで使っていたハンドルとステムをそのまま使うとなると、
単純に10mm前後コラムスペーサーをステムの下部に追加して、
グリップの位置を上げてやらなければいけません。

しかし、私の組み上げたそれまでのtrMOZUのステム下には
すでにコラムスペーサーが「首長族」よろしくたっぷりと詰め込まれていて、
ルックス的にも、ステムのクランプの余地的にも、これ以上の追加は困難。
それまで使っていたのは17°100mmの ステムに35mm程度のライズのハンドルだったのですが、
もうこの組み合わせでは限界を感じます。

そこで、今までコラム下にあったスペーサーを一気に無くし、
さらにハンドル位置を少し上げるために、思い切ってライズの大きなハンドルへの変更を考えます。

ついでに、数ヶ月乗るとミシミシ言い始めるアルミ製のハンドルに別れを告げ、
ついにストリートバイクらしく強靱なクロモリハンドルの世界へ。



どどーんと3インチ(約7.6センチ)ライズ、NSのハンドルです。
バックスウィープも大きめで、私好み。

クロモリハンドルはほぼすべてクランプ径が22.2mm(BMXなどと同じ)なのですが、
スペーサーが付属していて25.4mm用のステムに対応しています。

さて、これでハンドル位置が垂直方向に上がりました。
しかし、変化はそれだけじゃないのが難しいところ。

ライズ・角度の大きいハンドルは、どの角度で取付けるかによって
実際のグリップ位置・角度が大きく変化します。

前に大きく倒して使えばステムのハンドルクランプ部よりも
実際のグリップ位置は大きく前に動きますし、角度は上を向きます。
手前に倒せば、逆のことが起こります。

なので、まずは自分の好みや乗りやすい手首の角度を考えてハンドルを固定する角度を決めて、
その状態でグリップの位置が良い感じになるようなステムを選ばなければいけません。

ちなみに、以前と同じ100mm・17°で25.4mmクランプのステムもセットしてみましたが、
私の場合ハンドルはだいぶ前に倒したいので、
結果的にグリップ位置がえらく前かつ高くなってしまい。
そのままでは非常に乗りにくくなってしまいました。

いくつか試したところ・・・私の場合、75mm・7°のステムで今のところかなり良い感じになりました。
今までよりもいいくらい。
(私の「良い感じ」というのは、ダニエルでもそれなりに安定し、バニーホップもそこそこ跳べて、横に回りたい時にもつっかかる感じが無く、それでいてルックスも違和感がない、そんな感じです・・・まさに「ストリート=バニーホップ&回転系」と「トライアル=ダニエル・オットピ&ウィリージャンプ)のバランス)

もちろん、私の乗り方や好みのハンドル角度、そして体型(175センチ・手足長い)も影響していますが、
この3インチライズハンドル・75mmステムでステムの上下に若干のスペーサーがある(コラムは200mmでカットしています)感じなので、
このあたりを基準にしてステムを選んでもらえれば、
たいていの人が求めるセッティングにはたどり着きやすいと思います。

ハンドルをハイライズのもの(今回は3インチライズ)に替えたことで、
トライアル的なポジションのために、ライズの大きな特殊なステムを使う必要がなくなり、
角度10°以下の一般的なステムと若干のコラムスペーサーでハンドル位置を探ることができるようになります。
trMOZUを組むときの参考にして欲しいと思います。

ここまで読んで(読み飛ばして)、
「細けぇなあ」と思った人。
これはあくまで「トライアル」を視野に入れたセッティングの話です。
ストリートでのバニーホップ主体の乗り方やパークでの流れるようなライディングとは違って、
トライアルでは低速でトルクをかけ、ハンドルを「引いている」時間、またハンドルに「ぶら下がっている」時間が長く、
ハンドルに力が加わるのは着地の時というよりもむしろフロントを上げる瞬間、ダニエルから跳ぶ瞬間など、ハンドルを引きつける時です。
(ハンドルが折れるときは大抵手前に折れますよね。)
そのときに脇が開いたり妙に身体が前に突っ込むことなく自然にコントロールするためには、
グリップの位置がとっても重要なんですよ。
すぐにフワリとフロントが浮いてくるセッティングではペダリングでトルクをかけて跳ぼうとしたときにすっぽ抜けてタメが作れないし、ダニエルになったときに拳の位置が低くて窮屈になってしまったりします。
まぁ、いろいろと面倒ですが、気持ちの良いグリップ位置が見つかれば、
上達もすごく早いと思います。


あ、言い忘れましたが、やはりクロモリハンドルはそれなりに重いです。
アルミのトライアル用ハンドルからすると、200グラムくらいは重くなってしまいます。
でも、ガッシリ感と適度なバネ感は乗っていてすごく気持ちいいですよ。

これで、私のテスト用trMOZUの完成車重量は約11kgになった、はず。
クロモリフレーム、クロモリフォーク、クロモリハンドルで11kgですから、
まだまだ「軽い」と言いたい、ところです。

ああ、無駄に長くなってしまった。

ハイ、今日の内容を一言で言うと、

「trMOZUにはライズが大きめのハンドルが調子ヨサゲ」

終わりっ!!!

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