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2010年6月26日土曜日

幻庵訪問。

愛知県某所にある有名建築 「幻庵」 を訪問する機会に恵まれました。
しかも、まさかのメッセンジャーつながり。
そして、まさかの2泊。

というか、もともとは何年も前から(正確には6年前から)お会いしたかった古いメッセンジャーの方がいて、
Quiwamuくんがその人を紹介してくれるということになって、ついに会える!
・・・とテンションの上がっていたのですが、
その場所が、なんと、ここでした。


コルゲートパイプ(下水管などに使われる巨大なパイプ)を使って作られた、
建築家・石山修武のデビュー作として、非常に有名だそうです。
私は建築はちっとも詳しくないですが、
ここで二日間を過ごせるという経験が素晴らしく貴重なものだということは、到着してすぐに理解できました。

すごい場所でした。
そして、すごい空間でした。


到着したのは夜中だったので初日の写真はありませんが、
現在、幻庵の玄関にたどりつくためには、イニシエーションとでもいうべき「儀式」が必要です。
何故なら…。


山の中に伸びる林道を少し入ったところで、
林の向こうに幻庵が見えます。

手前には川が流れています。
川を渡っていくんですね。

「千と千尋の神隠し」じゃないですが、
川を渡って異界へと足を踏み入れる感じで、
空間を切り替えるというか、二つの世界を川が区切っているというのは面白いですね。

さて、橋を渡って・・・と行きたいところですが。


残念ながら?
何年も前に橋は落ちてしまったそうです。


つまり、、、


こういうことです。
いきなり、アドベンチャーです。
しかも、滞在期間中、二日間ほぼ雨だったので、
だんだん水かさが・・・(笑)

川を渡ると、すでに何か空気が変わる気がしました。

苔に覆われた小道を進みます。

すると・・・



ここが、1975年に、若き日の建築家・石山が手掛けた 「幻庵」です。
緑の中に浮かび上がる、この存在感。。。
圧倒されます。
なんでしょう、この感じ。


前庭は、苔に覆われて素晴らしく風情があります。
さりげない石の配置は、日本庭園的でもあり、
古い寺院のようでもあります。


行く前はいつものように「頼むから晴れてくれ!」って思っていましたが、
着いてみると、しっとりと濡れた空間の中に佇む幻庵、最高にきれいでした。



まさに、幻の中に現れたような風情です。

正面の階段。
鉄は腐食しはじめていますが、
風景になじんで、かえって美しい。


下から撮っていますが、
入るとそこは2階で、すぐに橋を渡ることになります。

正面のステンドグラスから漏れる光も美しい。
これは、太陽と月、でしょうか。

階段を下りてメインの空間の底へ。


船の底にいるようです。
地べたに座り込んで、もしくは寝転がって見上げると、
地球に浮かぶ船の底に自分が同化したように感じました。

奥の横長の物体は、実はスピーカーです。


ステンレス製で、左右の照明部分はペンダントライトをそのままデザインに組み込んだようです。
筒の部分の左右にスピーカーが入っています。
もう10年以上、壊れて音が出なくなっていました。

壁。
奥に見える暖炉。
燃えているところを見たいなぁ。。。


窓も船みたい。
外の風景が丸く切り取られて見えます。

壁はコルゲートパイプの表情そのまま。
砂が吹き付けられています。
これは砂浜のよう。
波打ち際で揺れる砂。

波の音が聞こえそうです。
山の中にひっそりと浮かぶ船。


奥には書斎スペースが。
ここは船長室のよう。
イームズのチェアに腰を落とすと・・・
ああ、これ、まさにロマン。



表のステンドグラスの部分は大きな開口になっていて、
外の空気や光をめいっぱい取り込めるようになっています。



調度品も厳選されていて、
もう、どこにもスキがありません。
かといって窮屈ではなく、ゆとりがあって、豊かなリズムを感じます。
すごいなぁ。。。

上から見下ろしたところ。

今回、7人でこの空間にずっといましたが、
狭さは全く感じなかったです。
むしろ、広い。
部屋にいる、というのではなくて、空間の中に自分を配置するような感覚でした。


さて、まったりしつつも、テンションの上がるひと時。
スピーカーを修理!!

簡単すぎず、かといって難しすぎず、
みんなで力を合わせてやり遂げるにはちょうどいい課題。
そして、成功した後は、幻庵に音が満ちました。

気持ちよすぎるぅ。。。


おいしいものをたくさん食べました。
で、もちろん、飲みました。

そのへんにゴロゴロ転がったり、
イームズのラウンジチェア(もちろん当時物)にスッポリ収まったりしながら。。。

至福の二日間でした。

今回一緒に行った(というか連れて行ってもらった)のは、
自分よりもメッセンジャー経験の長い(元・現役)メッセンジャーたち。
そして、現地で迎えてくれた人もメッセンジャーの大先輩です。

もちろん、聞いてみたかったメッセンジャーの古い話も聞けました。
すごく、すごーく興味深かったです。


色々なタイミングが重なって、
今、いろんな人たちと、日本のメッセンジャーのミクロな歴史をまとめようというプロジェクトが動き始めています。

この夏は、いろいろと熱くなりそうです。


それにしてもこの建築…。
いろんなインスピレーションが湧いてきます。

世界観をグイグイ揺さぶる場所でした。
究極の秘密基地ですね、これは。。。



Yutaさんご夫妻、ありがとうございました!!
Quiwamuくん、Aoyanさん、Monjaさん、旅女子さん、
最高に楽しかったっす!
ありがとう!


Flickrにも写真があります

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